ボツリヌス療法
ボツリヌス療法
膀胱の過剰な働きを抑えるために、膀胱壁に薬液を注入する治療法です。保険診療として認められており、大規模な臨床試験で安全性も確認されている治療法です。
ボツリヌス療法に使用されるA型ボツリヌストキシンは、筋肉の収縮を弱める作用があります。この薬剤を膀胱に直接注射し、膀胱の筋肉の異常な収縮を抑えることによって、尿失禁を改善させます。通常、局所麻酔開始から治療終了まで1-2時間程度を要します。入院せずに日帰りでの治療が可能です。
尿失禁、尿意切迫感、日中の頻尿、夜間頻尿の改善が望めます。
約30%の方で尿失禁が消失し、約65%の方で尿失禁回数が半減することが期待できます。
尿漏れパッドやおむつの平均使用数は半減することが期待できます。また多くの患者様で、治療後にお薬を中止することができます。
通常、効果は2~3 日であらわれ、1 回の治療で6~10ヵ月程度持続します。時間が経つにつれて薬の効果が減弱していくため、再度治療が必要となることがあります。
尿閉とは、膀胱内に尿が溜まっているのに出せない状態のことをいいます。一時的にカテーテルによる自己導尿が必要となることがあります。
細菌感染により混濁尿、排尿痛などの症状があらわれることがあります。抗菌薬の投与により治療を行います。
膀胱に注射をするため、一時的に血尿が見られることがあります。ほとんどは自然に治まります。
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