小児の夜尿症(おねしょ)に対する治療
- 2026年2月24日
- 泌尿器疾患
夜尿症(おねしょ)の治療は、まず生活習慣の見直しから始めます。夜尿症は体質的な要素が大きい疾患ですが、生活リズムを整えることで改善が期待できる場合があります。具体的には、①毎日できるだけ同じ時間に就寝・起床する、②夕食後から就寝前にかけての過剰な水分摂取を控える、③就寝前に必ず排尿する習慣をつける、といったことなどが重要です。ただし、水分を極端に制限することは勧められません。日中は適切に水分を摂取し、規則正しい排尿習慣(1日5~7回程度)を意識します。便秘が合併している場合には、便秘の治療も並行する場合があります。
次に、治療として代表的なものにアラーム療法があります。アラームのついたオムツを履いて寝て、夜間に尿が出始めた時点でアラームが鳴り、目を覚ますことで、尿意で覚醒できるようになります。また就寝中の膀胱容量が増大し、朝まで尿を溜められるようにもなっていきます。数か月単位で継続する必要がありますが、根本的な改善が期待できる方法とされています。
また、抗利尿ホルモン製剤であるデスモプレシンの内服治療が有効な場合があります。特に宿泊行事など、短期間でも確実に夜尿を減らしたい場合に用いられることがあります。アラーム療法と併用する場合もあります。
お子さんによっては、日中の頻尿や切迫感を伴うことがあり、その場合には膀胱機能に対する治療を併用することもあります。
夜尿症の治療で大切なことは、「叱らない」ことです。おねしょは本人の努力不足ではありません。責めたり比較したりすることは、自尊心の低下や症状の長期化につながる可能性があります。逆におねしょをしないで済んだ日には、お子さんと一緒に喜んであげることも重要です。ただ「褒める」だけではなく、「寝る前にトイレに行けたね」、「寝る前の水分を少なくできたね」など、できた行動を褒めてあげることが、治療を前向きに進めるコツです。
ご家族が安心して相談できる環境を整え、子ども本人の気持ちに寄り添いながら治療を進めていくことが重要です。
当院では、お子さんの夜尿のタイプを評価しながら、生活指導、アラーム療法、薬物療法を組み合わせ、一人ひとりに合った治療方針をご提案していきます。どうぞお気軽にご相談ください。

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