尿路結石症の予防について
- 2025年12月15日
- 泌尿器疾患
尿路結石症の再発予防には、下記に述べる①飲水、②食事、③生活習慣の3点が有効とされています。
①1日の尿量が2,000mL以上となるように、食事以外に1日2,000mL以上の水分を摂取することが有効です。
②バランスのとれた食事が重要です。カルシウムを摂取する(600~800mg/ 日)、動物性タンパク質の過剰摂取を避ける(体重50kgの人は一日50g, 体重60kgの人は一日60gを超えない)、塩分の過剰摂取を避ける(男性7.5g/ 日未満、女性6.5g/ 日未満)といったことが有効です。
③肥満の予防、適度な運動がよいとされています。運動の際は、脱水にならないように水分を適時摂取するようにしましょう。
若年発症(小児、20歳未満)のケースやご家族に結石患者がいらっしゃる場合、また結石成分が尿酸である場合、副甲状腺機能異常やメタボリックシンドロームなどの基礎疾患をお持ちである患者さんは、尿路結石症の高リスクに分類されます。高リスクの方は、前述した飲水指導と生活指導に加え、結石成分に応じた食事指導や薬物療法を考慮することがあります。

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