去勢抵抗性前立腺がんについて
- 2023年4月13日
- 泌尿器疾患
前立腺がんは、ホルモン依存性といって、男性ホルモンの刺激によって増殖する性質があります。男性ホルモンの多くは精巣で作られ、一部は副腎からも作られています。
前立腺がんはホルモン依存性である性質から、治療の一つに、ホルモン療法(内分泌療法)という、体内の男性ホルモンを低下させる(去勢状態にする)方法があります。この治療には、内服薬や注射薬を使用します。入院せずに、外来診療で治療を行うことができます。
男性ホルモンを低下させる治療を続けていくと、次第に薬が効きにくくなってくることがあります。初回のホルモン療法が効きにくいがん細胞が増加することによると考えられています。この状態となった前立腺がんを、「去勢抵抗性前立腺がん」といいます。進行すると、がん細胞が骨や他の内臓に転移する遠隔転移を来すことがあるので、去勢抵抗性前立腺がんに対しては、ホルモン療法の内容の変更など、治療を再検討する必要があります。
当院では、初期の前立腺がんから去勢抵抗性前立腺がん、転移のある前立腺がんまで、その検査や治療についてご提案させていただくことが可能です。