倦怠感について
- 2023年2月28日
- その他
倦怠感は「だるさ」として表現されますが、健常者においても一般的な症状であり、日本人の一般人口の60%は倦怠感を感じていると言われています。進行がん患者では32-90%で倦怠感を認めます。がんに関連する倦怠感は、持続すること、日常生活の障害が重度であること、休息による改善が認められないこと、といった点で、健常者の倦怠感とは質的に異なります。一方で、がん関連倦怠感と一般人口で見られる慢性疲労症候群は、質的に似ていると言われています。
貧血、低栄養状態、薬剤、糖尿病などが倦怠感の原因となっていることがあり、改善が可能な病態がないかどうかを検索することも重要です。
倦怠感を完全に消失させることは困難であることが少なくないですが、薬物療法、運動療法により改善が見込めることがあります。