神経疾患と排尿障害について
- 2024年8月8日
- 泌尿器疾患
脳神経系、脊髄神経系の疾患では、末梢神経系の疾患と比較して、過活動膀胱をきたすことが多いと言われています。反対に末梢神経系の疾患(糖尿病性末梢神経障害など)では、残尿が多い(尿を出し切れない)ことが多いと言われています。このため、排尿障害の症状がある患者様が受診された際には、患者様のご年齢、性別などで、その診療や治療の内容が変わってきます。脳神経系の疾患(脳梗塞や認知症など)においても、その原疾患によって、排尿筋の低活動をきたす可能性があることが知られています。患者様に既往歴や、排尿障害以外の何らかの症状がもしある場合には、それらが排尿障害に関係していることもあるため、問診の際にお伝えいただければと思います。