過活動膀胱について
- 2022年10月30日
- 泌尿器疾患
突然起こる我慢できないような強い尿意(尿意切迫感)を生じる病態を過活動膀胱といいます。頻尿と夜間頻尿を伴うことが多いのですが、尿漏れ(尿失禁)は必ずしも伴いません。40歳以上の有病率は10-15%とされています。冬場のような寒い時期には特に症状が顕著になることが多いと思われます。
買い物など出先で常にトイレを探してしまう、トイレに間に合わない、映画を最後まで観られない、などといった症状で来院されます。
下記の質問(過活動膀胱症状スコア)を行い、点数化してその重症度を判定します。
① 朝起きた時から寝る時までに、何回くらい尿をするか
② 夜寝てから朝起きるまでに、何回くらい尿をするために起きるか
③ 急に尿がしたくなり、我慢が難しいことがあるか
④ 急に尿がしたくなり、我慢できずに尿をもらすことがあるか
質問の詳細については、診療案内のページ(https://asakusa-uro.com/medical/)から「女性泌尿器科」ページ内をご参照ください。
膀胱炎など過活動膀胱以外の疾患でも上記と同様の症状を生じうるため、問診、診察、尿検査などを行い、診断する必要があります。
診断がつきましたら行動療法、内服加療を行います。
尿に関する症状のためか、「恥ずかしくて誰にも相談できなかった。」「なかなか泌尿器科に来る決心がつかなかった」とおっしゃる患者様がいらっしゃいます。尿に関する症状は決して珍しいものではなく、そして恥ずかしいご病気ではありません。どうぞお気軽に当院までご相談ください。