ＷＥＢ予約膀胱がんについて
- 2023年5月25日
- 泌尿器疾患
膀胱は腎臓で作られた尿を溜める袋で、下腹部（おへその下あたりの高さ）に位置します。膀胱にできるがんは、肉眼的に血尿が見られたり、尿検査で血尿を指摘されたりすることで見つかることがあります。喫煙がリスク因子として知られています。
尿検査、超音波検査、膀胱内視鏡検査（膀胱鏡検査）などにより診断します。
膀胱粘膜下の筋層まで達するような根が深いものと、そうでない根が深くないものに分けられます。膀胱がんと診断がついた場合、MRIなどの画像検査で根の深さや転移の有無を確認し、経尿道的手術(内視鏡手術)で腫瘍を切除します。切除した腫瘍の病理検査により、筋層まで腫瘍の根が存在するか確定診断がつきます。手術時の腫瘍の範囲や根の深さ、転移の有無などで、その後の治療が変わってきます。治療方法としては、膀胱内に抗癌剤を注入する治療、抗癌剤の点滴治療、膀胱全摘出術などが挙げられます。治療が無事終了して経過観察となった後は、膀胱鏡や超音波等による画像検査を行い、再発しないか定期的にチェックする必要があります。早期に発見され、治療を行えば、十分に根治できる病気です。血尿など自覚症状がある場合には、早めに泌尿器科を受診しましょう。